今年の2月下旬、突然 顔面神経麻痺という病気になりました。
まだ絶賛リハビリ中ではありますが完全ではないもののだいぶ回復してきました。
今回はその記録を残しておこうと思います。
1日目: 兆候
起床し 水を飲んだ際に口からなぜか水が漏れる
思えばこれが全ての始まりであった。
「一気に飲みすぎたかな?」
「口内炎でもできたかな?」
と、さして気にもせずに出社する。 病気とはまだ認識していない。
2日目:
昨日に続き 水分を取る時に口の右側から水がもれる。
若干食べ物も食べにくい気がしてきたが原因は分からず、とりあえず寝る。
3日目: 顔面マヒを自覚
相変わらず。
シャワーを浴びた後 タオルで顔を拭いた際に、タオルが右の眼球にあたって痛い。
いくらなんでもおかしい。
鏡の前へ行き 顔を確認すると、右目の瞼を閉じようとする力がない。
「あーいーうーえーおー」と発生してみると 左側の口しか動かない。
ここで初めて 「もしかしてこれは顔面マヒというものではないか」と思い始める。
一応出社。
目がおかしい(瞬きができない)ため半休をとり帰宅の途へ。
帰宅前に昼食として丼物を食べるも、右側の口の動きが悪く 食べ物を口に入れにくい。
基本、口の左側から食べ物をいれ、噛むのも左。
お米などの咀嚼物が口内の右側にたまっていく。
口の動きでそれを解消できないため、やむを得ず爪楊枝・手でサポートする。
帰宅後は休む。
4日目: 病院へ
朝になっても症状は改善せず。
もうちょっと様子を見るべきか迷っていたが、
ネットで顔面マヒについて検索した所 「早い方がいい」との言葉があり、病院へ行く事を決意。
同じくネット情報により、顔面マヒが発症した際にかかる病院は耳鼻科との事。
最寄の耳鼻科へ。
病院の待ち時間を考慮して 読み物を持っていくも、
瞬きできないからか そもそも目がおかしくおとなしく目をつむって呼ばれるのを待つ。
しばらくして呼ばれて診察。
「上の方みて下さい」とか「口を動かしてみて下さい」と言われそのようにするも動かず、
医者「あーーこりゃ全然動かんね。」
と一言。(まぁおっしゃる通りの状態ではあるんだが、言い方をなんとかならんものか)
大きい病院で検査してもらって との事。
紹介状を書いてもらい その足で別の総合病院の耳鼻科へ。
次の病院はかなり混雑していたが紹介状があったからかそこそこの待ち時間で診察へ。
先生の指示に従い MRI検査と血液検査をする。
当日は土曜であった事もあり一時帰宅。
次は週明け月曜に再度診察となった。
5日目:
朝起きたら治ってないかなーと思って起床するも良くなるわけもなく
1日晴れない気分で 昨日 先生に言われた事やネットで調べた情報を整理する。
まず、顔面神経麻痺という病気は 大別すると2種類の原因に分けられるようだ。
1つは脳の腫瘍などによるもの、そしてもう1つはウィルスによるもの。
原因がどちらかによって治療法がかわってくるとお事。
昨日のMRI検査結果により、初見では特に脳に問題なさそうに見えるとの事で
結果的に後者の ウィルスに起因する顔面マヒの可能性が高いらしい。
初期治療としては ステロイド剤の点滴と療養が主となるようで、
翌日の月曜から入院治療する事にした。
昼食に蕎麦を食べるが味覚を感じない。
蕎麦はゴムみたいで つゆに味もほぼしない(口の中左側で辛うじて感じる程度)
これも顔面マヒの症状の一つらしい。
6日目: 入院
何年も入院などしていなかったので勝手がよく分からないが 一通りの支度をして病院へ。
入院初日となるこの日は診察や検査などは特になく そのまま4人部屋の病室へ。
点滴は朝・晩の2回、概ね1時間ほどで終了する。
当然持ち込みアイテムのスマホがあるのでニュースや病気の情報収集はできるのだが、
いかんせん瞬きがうまくできないため すぐに目が疲れてしまう。
ソシャゲのログボ回収だけやりつつ 横になってYOUTUBEを音声垂れ流して過ごす。
7日目:
頭がぼーっとする。
なぜか。
4人部屋病室の隣人のいびきがすさまじい破壊力で、昨晩 ほぼ一睡もしていないからである。
睡眠時無呼吸なんちゃらなのか、定期的な「ズゴー…ズゴー・・・」といういびきに加え
「ズゴー… ズゴッ! グゴゴゴゴゴ!!! ( ˘ω˘ )スヤァ 」
という ”エスタークの目覚め” のようなパターンが突発的にやってくるため
余計に気になって全く寝れず。
おまけに向かい正面の隣人も対抗していびきを応戦し始めたために更にカオス状態に。
睡眠という意味では明らかに自宅の方が環境によいため
申し訳ないが個室(もしくはイビキなしの部屋)に移動させてもらうようにお願いした所、
幸いな事に部屋を確保して頂き 移る事ができた。
今だからこそ笑い話にもできるのであるが、入院初日
できる事は点滴治療と栄養を取って療養する事の2つだけ。
その2つのうち 片方の睡眠不足で療養部分が満足にとれないのでは
入院の意味がないじゃぁないか と妙な焦りとイライラがあったのである。
8日目:
いびきから解放され無事に睡眠がとれるようになってその点は一安心。
午後からは診察へ。
・正面を向いた状態から少しずつ視線を上にしていくチェック
(やはり右目の瞼が上がらないため かなり早い段階で右のみ視界がふさがってしまう)
・額・眉間のしわよせ
・片目ウインク (不可。両目閉じようとしてしまう)
・鼻の穴を膨らませる・口を膨らませる
(口が片側閉じきれないため空気が漏れる)
・あいうえお発音(の口の形)、口笛を吹く(口の形)、への字(口の形)
私の場合は 目よりも口周りの方が麻痺が強く出ているらしい。
基本的によくなっている部分はないが、顔面神経麻痺の病気の性質上
発症1週間~10日の間は 麻痺が進む時期との事。
悪くなる事の方が普通のため この時期は結果が良くなくても心配しなくても良いようだ。
初めての事と先が不透明のためどうしても焦ってしまうが、
今は無理に動かそうとするのは厳禁との事で
リハビリも 10日程度経過して麻痺症状が固まった後の状態をみてスタートになる。
今はひたすら耐えるのみ。
9日目:
若干だが 頬骨の上あたりと上唇が少しカユイ感じがする時がたまにある。
まだ顔はピクリともしないし 気のせいかもしれない。
10日目:
飲み薬が1つ減る(抗ウィルス剤?)。
予約してお風呂に入れたが、ここで持ち込みアイテムの水泳用ゴーグルが大活躍。
瞼の動きが非常に悪いため 普通に湯を被る時はもちろん
シャンプーが目に入るのをそのままだと阻止できない。
ゴーグルをかけた状態で洗髪するとその心配から解放されるので本当にオススメ。
(発症から3か月たった現在も 入浴時は未だにゴーグルをつけています)
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